2018.03.09インフォメーション

主題歌アーティストHomecomingsのインタビューを公開しました!

――『リズと青い鳥』の主題歌アーティストのオファーを受けた際のお気持ちをお聞かせください。

最初は本当に驚きでしかなかったです。京都アニメーションさんの映画ということで、
僕たちが京都で活動しているバンドだからかな?などと色々考えたのですが、
とにかく山田さんとお会いしてお話しするまでは、ずっとそわそわしていました。
ベースの穂那美さんは吹奏楽部出身で『響け!ユーフォニアム』のシリーズもすごく好きだったようで、
とても喜んでいました。
僕たち自身、映画と音楽ライブのイベントを映画館で開催していることもあって、
いつかスクリーンに自分たちの音楽が流れる日を夢見ていたので、劇場アニメの主題歌を
担当させていただくということは、大きな夢が叶ったようで本当に嬉しく、とても光栄です。

――映画のストーリーをご覧になってのご感想をお聞かせください。

「箱庭」の中での穏やかで壊れやすい日々、そこに照る「西日」、そこから旅立っていくこと、
その荷物を準備すること、という、僕たちが『PLAY YARD SYMPHONY』という曲で
描きたかった世界や物事と少なからず近くにある物語だなと、勝手に感動してしまいました。
最初は「なるほど、この場面は歌詞に使えそうだな」などと余計なことを考えながら脚本を読んでいたのですが、
後半からはただただ物語に入り込んでしまい、読み終わった後に泣きそうになりました。
脚本を読ませていただいたり絵コンテや完成前の映画を観せていただくことが初めての経験だったので、
そういうひとつひとつの物事にとてもドキドキしました。

――山田監督とは楽曲の制作にあたりどのようなやり取りをされたのでしょうか。印象的な出来事などございましたらお教えください。

アニメ映画の主題歌、ということでいつものスタイルではなく日本語で歌詞を書くことも考えていたのですが、
初めて山田さんとお会いしてその話をした時に「いつものHomecomingsがいいんです!」ということを
言っていただけて、本当に嬉しかったです。
よく見ると山田さんが持っているトートバッグがイギリスにある老舗のレコード屋さんのもので、
本当に自分たちの音楽を聴いてくれているんだ!と感動しました。
僕たちの「HURTS」という楽曲が特に好きだ、とおっしゃってくださったので、
歌詞の中に「HURTS」の詩に出てきたものを登場させてみたりしています。
また山田さんのトートバックや、お話しした際に出てきたマンチェスターの町のことにちなんで
イギリスのレーベルやマンチェスターのバンドの感じを楽曲の中に散りばめてみました。

――主題歌「Songbirds」にどのような思いを込められているのでしょうか。

上でも触れたように「箱庭」での日々やそこに差す西日、箱庭から出て行く季節、というものを意識しながら、
みぞれと希美という、近づいたり離れたりしながら同じ時を過ごす「ふたつの線」というものを描きました。
一度、京都アニメーションのスタジオにお邪魔して、作業を見学させていただいたのですが、
その時ひとりで近くを二時間ぐらい散歩しました。
大きな川と小さな橋、そのすぐそばを走る電車、ショッピングモールの立体駐車場、
大きな夕日、坂をのぼっていく商店街。
そういったひとつひとつの当たり前の風景がとても綺麗で、なんとなくそのことが楽曲を作るうえで
大事な要素にもなっています。
『Songbirds』というタイトルも、その散歩中、川べりを歩いている時に思いつきました。

――公開を楽しみにしてくださっている皆様へメッセージをお願い致します。

『リズと青い鳥』も『Songbirds』も、どちらも僕たちにとってかけがえのない大切なものです。
皆さんにとってこの映画が、そして僕たちの曲が何か特別なものになれば、と思っています。
僕たちも劇場で何度も何度も観ようと思っているので、
映画館で皆さんと一緒に観られる日をとても楽しみにしています。

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